Excel自動化を相談する前に用意するサンプルファイル

見積もりの精度を上げるために、正常例、例外、完成見本、利用環境をどこまで用意するかを整理します。個人情報の消し方も案内します。

相談文を長く書くより、作業を再現できるサンプルをそろえる方が、見積もりの精度は上がります。

ただし、顧客名、従業員名、口座、医療情報などを、そのまま公開の相談欄へ載せないでください。構造を残したまま仮名化したコピーを作ります。

先に結論

正常な入力、例外がある入力、正しい完成結果の三点が基本です。さらに、利用環境と変更してはいけない条件を添えると、方法を提案しやすくなります。

最初にそろえる三つのサンプル

正常な入力、例外を含む入力、正しい完成結果があれば、作業の境界とテスト条件を伝えやすくなります。

  • 通常どおり処理できる入力ファイル
  • 空欄や形式違いなどの例外を含む入力ファイル
  • 正しい完成結果が分かる出力ファイル

正常例と例外を一緒に用意する

  1. 1
    原本を複製する

    相談用に別コピーを作り、稼働中ファイルを触りません。

  2. 2
    情報を仮名化する

    氏名、番号、金額などを架空データへ置き換えます。

  3. 3
    正解と例外を付ける

    完成見本と、通常と違うケースを用意します。

個人情報を隠しても動作を再現する

仮名化では、文字数や形式を大きく変えすぎない方がテストに役立ちます。たとえば社員番号は桁数を保ち、日付や金額は架空値へ置き換えます。

外部リンク、共有フォルダー、パスワード、接続先が含まれる場合は、相談用ファイルから削除し、必要な仕様だけ文章で説明します。

サンプルの匿名化範囲を相談する

実データをそのまま渡さず、正常例・例外・正解結果を残した匿名サンプルとしてまとめます。

  • 通常の入力ファイルを2〜3件
  • 空欄、重複、件数増加などの例外
  • 正しい出力結果
  • 操作手順と所要時間
  • OS、Excelの種類、保存場所

構造を残した匿名データを作れないとき

  • 個人情報や機密情報が多い
  • 既存マクロに外部接続や秘密情報がある
  • サンプルだけでは業務ルールを説明できない
  • 秘密保持や削除方法を契約前に確認したい

正常例だけで依頼内容を判断しない

  • 原本そのものを送る
  • 仮名化で列や書式まで消す
  • 正常例だけで完成条件を決める
  • パスワードやAPIキーをファイル内に残す

よくある疑問

サンプルは何件必要ですか?

通常例2〜3件に加え、空欄、重複、最大件数など重要な例外を用意します。件数より、パターンを網羅することが大切です。

個人情報を消すだけで十分ですか?

氏名だけでなく、メール、電話、住所、顧客番号、ファイルパス、コメント、非表示シートも確認してください。

動画だけで相談できますか?

作業の流れを伝えるには有効ですが、見積もりとテストには入出力ファイルも必要になることが多いです。